予備試験からの挑戦は簡単?
司法試験予備試験の受験生が貸金業務取扱主任者試験に挑戦した場合、合格は簡単なのでしょうか。
もちろん貸金業法など異なる試験科目もありますが、予備試験で勉強した民法・民事訴訟法が試験科目になっています。
さらに次の試験科目「民事手続法」では「民事訴訟法」「民事執行法」「民事保全法」などが出題されます。
しかも難易度が低い。宅建の民法(権利関係)よりも少し簡単なレベルですから、予備試験受験生ならば、解けるはずです(というか、解けないといけない)。
そして配点が最も高い「貸金業法」ですが、これは暗記科目。つまり勉強というよりも、「暗記という作業」という表現が正しいと思います。
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立派な国家資格!
資格には「国家資格」「公的資格」「民間資格」とありますが、この貸金業務取扱主任者試験は立派な国家資格です。しかも必置資格です(事務所当たり最低でも一人を置く必要がある)。
一般的に国がお墨付きを与える国家資格は難易度が高いもの(司法試験や予備試験がそうですね)。しかし貸金業務取扱主任者試験は司法試験に比べれば、合格が簡単な試験です。
合格を目指そう!
以上の点から、貸金業務取扱主任者試験の合格を目指してみてはいかがでしょうか。ひとつでも国家資格を得ると自信がつくもの。その後のキャリア形成や転職にも有利かもしれません。
予備試験の合間に学習できる通信講座がおすすめです(一部の学校では通学講座もあります)。
貸金業務取扱主任者試験の合格率は?
司法試験予備試験受験生には簡単かもしれない貸金業務取扱主任者試験ですが、一般的には決して簡単ではないです。
確かに第1回試験の合格率は約70%と高いものしたが、最近の合格率はご存知ですか?
平成29年11月に行われた貸金業務取扱主任者試験の合格率は約32%。初回の70%と比べて、半分以下の合格率になっています。
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効率よく合格を目指すなら、スクール(試験対策講座)を利用するのがおすすめ
「予備試験の勉強もあるし、仕事や家事もあるので、サクッと合格を勝ち取りたい!」そんな受験生の方が多いのではないでしょうか。そんな受験生の方は講座を利用するのがベストです。
そして講座と言っても、直接学校に通う「通学講座」と、自宅などで勉強する「通信講座」があります。おすすめなのは「通信講座」です。
その理由は「自分のペース(スケージュール)で勉強できるから」。 この通信講座ですが、エルエー・東京リーガルマインド・TAC独学道場などがあります。
通信講座ですが、テキストと問題集だけのセットではありません。講師陣による映像講義付きです。
受講料が安い通信講座も
「予備試験の講座にお金をかけたいので、費用は掛けたくない」そんなニーズもあるでしょう。
スクールの中には、合格すると受講料の一部が返金される制度や(ただし合格体験記の執筆は必要)とか、割引キャンペーンを実施しているところもあります。
このような制度を利用して貸金業務取扱主任者試験の合格を目指すのもおすすめです。最終目標はあくまでも予備試験(司法試験)の合格ですからね。
実際の試験は?試験日程や出願時期を確認!
ここまで貸金業務取扱主任者試験について見てきたわけですが、大切なことがあります。それは試験の日程や出願時期などについてです。
これは予備試験に限ったわけではありませんが、「勉強に集中するあまり、出願を忘れていた!」なんてケースもあるでしょう。
予備試験も貸金業務取扱主任者試験も年に1回の実施です。試験日や出願期間など試験を実施する日本貸金業協会のホームページで確認しておきましょう。
https://www.j-fsa.or.jp/chief/
なお日本貸金業協会のサイトでは、実際に出題された問題(過去問)も全問公開されているんので、「実際のレベルはどんな感じなんだろう?」と思ったあなた!今すぐアクセス!
ちなみに今までに実施された本試験の合格率も掲載されています。最近の合格率は30%前後でしょうか。試験自体は簡単でも試験範囲は広いので、なめたら落ちます。これは他の試験でも同様です。
宅建も従来の宅地建物取引主任者から宅地建物取引士に格上げ、このほか社労士試験など、国家資格はどんどん難しくなっていく印象です。資格取得を考えているならば、一日も早い合格がおすすめです。