🌸行政書士試験から予備試験合格を目指そう!

旧司法試験は基本書を何冊も読んで、学説をガリガリやって、それで合格まで数年かかる、なんてケースも。

一方で新司法試験だと、論文答案は最高裁の判例ベース、事実の評価とあてはめなど、合格に向けて何をすればいいか明確なので、以前より合格しやすいとも言えます

そんな司法試験と予備試験ですが、マスターすべき知識は多いので通信講座を利用して効率よく合格を目指したいもの。あの合格率が高い予備校が教える「予備試験に1年(最短)で合格する勉強法」とは?

行政書士試験経験者なら、絶対に予備試験挑戦がおすすめ!そのメリットまとめ

行政書士になると許認可申請とか民亊法務ができるようになりますが、何か物足りませんか?行政書士は法律事務(法的な紛争があるもの)ができません

せっかく難関の行政書士試験に合格したんです。あともう少しの努力で法曹の資格取得を目指しませんか?

試験ガイド
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予備試験がおすすめの理由をまとめます

【理由その1】行政書士試験のハイレベル化!法科大学院生が不合格になることも【予備試験との距離が縮まる】

平成18年度本試験から新試験制度に移行した行政書士試験。難易度も以前と比較してかなり上がりました。

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法科大学院生でも不合格になるケースも

そんな難化している行政書士試験の経験者なら、予備試験の学習もスムーズです。

【理由その2】行政書士試験と予備試験の出題科目の重複

これが一番大きいですね(行政法、憲法、民法、商法の重複)。

富士山に例えるなら、全くの初学者が地平からスタートすべきところを、五合目からスタートするような感じです。全く初学者は重要な憲法判例を知っていますか?という話。

予備試験の各科目と行政書士試験の相性について

行政書士試験と予備試験では学習分野が一部重複するのは分かりました。さて勉強法の違いは?科目別の違いも。

勉強方法の違い!論証をマスターして論文試験合格がすべて

行政書士試験と予備試験の勉強法が大きく違います。まず行政書士試験の場合。

行政書士試験の勉強法
  • インプット(講義を聞く) 講師の説明を理解する。復習そして一問一答など
  • アウトプット(問題を解く) 過去問題集など徹底して繰り返す
  • 直前期(実戦力をつける) 全国公開模試とか、記述式対策など

勉強方法としては極めて単純です。「先生の話を聞いて、理解し、問題演習を繰り返す」だけです。

一方、予備試験の場合だと工程が増えます。

予備試験の勉強法
  • インプット(講義を聞く) 講師の説明を理解する。復習、特に論点(論証)の理解
  • 論文基礎期(答案を書いてみる) 論証を繰り返し覚えながら、実際に論文答案を書いてみる。論文講座の利用が効率的
  • 論文発展期(合格答案の作成へ) 基礎的な旧司法試験の過去問から、本格的な予備試験の論文まで徹底して解く。ただし「答案構成」だけでも可。
  • 直前期(短答対策) 年明けごろから過去問題集に着手。短答だけで問われる知識「短答プロパー」のマスター。短答講座やLEC「択一六法」など
  • 論文試験後(口述対策) 旧司法試験と異なり、不合格になるケースが結構ある。予備校の口述対策講座や無料ガイダンスを参考に。

全くの初学者だと、はっきり言ってきついです。

しかし行政書士試験の経験者ならば、行政法、憲法、民法、商法の基礎知識はある程度あるので、この点でも有利です

行政法

行政法と次の憲法は、司法試験予備試験では「公法系」と呼びます。公法系の学習は、ずばり判例のマスターがメインです。論文答案も(論証)も最高裁判例がベースになります。

旧司法試験は学説の知識も必要でしたが、新司法試験(予備試験)では「判例ベースの実務型試験」になります。

したがって行政法の学習は「判例の理解」がメインです。行政書士試験で学習した行政不服審査法などの知識は短答だけ使えて、むしろ判例の知識が予備試験の学習で活用できます。

憲法

憲法の行政法と同じです。重要判例の理解が重要です。

また行政法で出てくる判例が、憲法の学習でも登場することがあります。行政法と憲法と違った視点で勉強することで、理解も深まります。

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まずは重要判例の完全理解を目指そう!

民法

行政書士試験経験者なら、予備試験の民法のインプットは負担が軽いです。行政書士試験で学習した論点がズバリ重なるケースも。

あとは論証をマスターして、どんどん論文の勉強(答案作成)に励みましょう。

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予備試験の入門講座もスムーズに消化できるはずです

商法・会社法

行政書士試験では「株式」とか「機関」とかピンポイントで学習してきました。それに対して予備試験では網羅的に勉強します

もっとも司法書士試験にように、条文の完全な暗記ではなく、理解が中心です。

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基礎力がある行政書士試験受験生なら、ここでも安心!

民事訴訟法

「民事訴訟法なんて知らないよ」、そんな行政書士試験受験生もいらしゃるでしょう。

しかしすでに民事訴訟法の基本的な概念は勉強しているんです。行政事件訴訟法です。行政事件訴訟法は民訴の特別法(準用など)なんですよ。条文にもあります。

民事訴訟法【第二十二条】

(中略)

4 第一項の規定により訴訟に参加した第三者については、民事訴訟法第四十条第一項から第三項までの規定を準用する。

5 第一項の規定により第三者が参加の申立てをした場合には、民事訴訟法第四十五条第三項及び第四項の規定を準用する。

基本的な概念は勉強しているので、あとは「個別の論点をマスターする」、これが予備試験の論文合格に向けてやるべき第一歩となります。

刑法

「刑法は外国語」と揶揄されるほど、理解が難しい刑法。しかし予備試験の論文対策となると話は別。

刑法の答案は書く順番(検討する順番)があります。「構成要件」「違法性」「責任」と進んでいき、最後に罪数などの検討で終わります。

したがって、「刑法は理解こそ難しいが、答案が一番最初にかけるようになる科目」と話す合格者もいます。

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流れ作業のように要件を検討して、事実を評価して、答案に書いていくだけ

刑事訴訟法

刑事訴訟法も行政書士試験受験生の方には初めての科目になります。まず刑事訴訟法の1条を見てください。

第一条 この法律は、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする。

条文中に「公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ」とありますね。これが大切です。

刑事訴訟法は刑事手続きの法律ではありますが、「人権の保障」が極めて重要であり、試験や判例でもメインとなります。「人権保障」?そう、憲法の延長なんですよ。

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刑事訴訟法は憲法とのリンクで学習しましょう。理解が抜群に進みます

法律実務基礎科目(民事・刑事)

この法律実務基礎科目は行政書士試験では勉強しません。

学習内容ですが、民事なら「要件事実」、刑事なら「犯人性」など、より実務に近い実践的な内容です。もっとも民法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法のマスター後に勉強しますから、不安はいりません。

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民法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法の土台があれば大丈夫!

一般教養

行政書士試験では基礎知識(旧、一般知識)。文章理解や個人情報保護法などが出題されますが、予備試験では「一般教養」となります。

人文科学、社会科学、自然科学から出題され、短答式では40問中20問選択して解答。出題範囲が広く、対策が採りにくい科目です。

また実際のところ、法律科目よりも重要度は下がります。短答式では「法律科目で高得点を狙い、一般教養では落ちない程度に点を取る」という受験生も。

予備校の一般教養講座を受講する」のが時間的にも現実的な攻略法です。

行政書士試験の基礎知識と異なり、予備試験の一般教養では足切りはありません。安心ですね

今後やるべきこと。入門講座で基礎をマスターして、できるだけ早く論文対策に進むこと

ここまで見てきて、やることははっきりしましたね。まずは入門講座でバージョンアップです。

スクールにもよりますが、入門講座7科目で250時間から300時間ぐらいのボリューム。ただし行政書士試験受験生なら理解も早いですし、倍速機能で講義を視聴することも可能です。

学習の順番を再確認!「入門講座でインプット」「論文の勉強」「直前期に短答の勉強」、この順番が最短合格へのポイントです。

おすすめ入門講座まとめ

LEC東京リーガルマインド

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伝統(司法試験指導歴は45年)と実績のLEC東京リーガルマインド予備試験講座!業界のトップランナー!

安心の超大手スクール、LEC東京リーガルマインド予備試験講座。司法試験や司法書士試験など難関法律資格スクールの老舗です。

元伊藤塾講師の吉野勲先生、高野泰衡先生、アガルート予備試験講座の工藤北斗先生、伊藤塾塾長の伊藤真先生もLECで講義を担当していました(LECのOB講師)。

LECの司法試験の指導歴は非常に長く、やはり業界トップクラスの指導実績です。LEC予備試験サイトはこちら

【LEC司法試験予備試験】R5年予備試験 1年合格者インタビュー<社会人編>

【LEC司法試験予備試験】R5年予備試験 1年合格者インタビュー<社会人編>
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アガルート

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論文試験1位合格者を輩出したアガルート予備試験講座!

メイン講師の工藤北斗先生(元LEC講師)も司法試験上位合格者(37位)。そのノウハウが余すことなく講義に生かされています。アガルート予備試験講座はこちら

講師全員が新司法試験の合格者だから、試験の傾向にピッタリ。またスキマ学習はもちろんのこと、「ながら学習」ができる工夫も(講義音声ダウンロードサービス)。

受験生の一番の悩み「論文が書けない」にも、論文の書き方講座重要問題習得講座予備試験答練と無理なくステップアップ。もちろん添削指導あり。

【工藤北斗先生の解説動画】「予備試験1年合格のための学習戦略その1」その2」「その3

予備試験1年合格のための学習戦略その1
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資格スクエア

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予備試験上位合格者や司法試験上位合格者などによる実戦的講義

司法試験・予備試験の上位合格者による講義、さらにAIを駆使した出題予想「未来問」など、論文試験の上位合格者の誕生など、いま熱い予備試験講座です。資格スクエア予備試験講座はこちら

未来問とは?

2019年度の予備試験短答式試験で、AIによる出題予測問題「未来問」を開発。

そのカテゴリー的中率は短答式試験の合格水準の60%を記録し、大きな反響を呼びました。

過去問・資格スクエアの教材を教師データとし、文章分類エンジンによって128カテゴリーに分類しています。

引用資格スクエア予備試験講座

【令和5年度 司法試験予備試験】合格者インタビュー 社会人合格 非法学部出身

【令和5年度 司法試験予備試験】合格者インタビュー 社会人合格 非法学部出身
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スタディング予備試験講座

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合格者の声16万人分を掲載(全資格、2024年4月現在)の人気の通信講座。完全オンラインだからできる驚きの安さ!

従来の司法試験講座といえば、大教室にマイク片手に講師が説明するのが一般的でしたが、ネット環境の普及伴い、圧倒的な安さが魅力な通信講座も。

スタディング予備試験講座は、価格の安さはもちろんのこと、現役の弁護士が講義を担当、充実した学習管理機能(SNS機能も)など、21世紀型の通信講座です。スタディング予備試験講座はこちら

【解説動画】スタディング 司法試験・予備試験講座の特徴、おすすめのポイントまとめ

【解説動画】スタディング 司法試験・予備試験講座の特徴、おすすめのポイントまとめ
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実際の過去問(論文試験と短答式)を見てみよう!

ここで実際に司法試験予備試験の過去問を見てみましょう。短答式の憲法、行政法、民法などは行政書士試験受験生でも解けるレベルです。

短答、論文とも年度別に、司法試験予備試験を実施する法務省サイトで公開されています。下のリンクは、令和5年度の試験問題(短答&論文)

令和5年司法試験予備試験問題(法務省)

講師のブログやツイッターで学習法や最新情報をゲット!

ネット上で検索して調べることも多いと思いますが、信用できそうな情報って少ないですよね。

そんな受験生の方は、現役の司法試験予備試験講座の講師のブログを利用されてみてはいかがでしょうか。「講師の過去記事検索」もあり、役に立つはずです。

司法試験講師ブログ

予備試験の合格率や試験科目、実施時期、受験会場などをチェック【試験ガイド】

予備試験の実施時期、長期にわたるので集中力の維持&適切な学習管理を!

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短答試験は7月

法律7科目+一般教養。試験は朝から夕方まで。

STEP
論文試験は7月

予備試験で最大の難関。一般教養も。2日間の実施。

STEP
口述試験は翌年1月

旧司法試験の口述試験と違い、不合格になるケースが結構ある。

以前は、短答は5月、論文は7月、口述は10月の実施でした。

2024年度(令和6年度)は、短答は7月の実施なので、以前よりも短答対策に時間がかけられるようになりました。

つまり、準備を十分にしてきた受験生が多くなります。その集団から抜き出るよう対策が必要です。

なお、実施スケジュールの詳細は、法務省サイトでご確認ください。

【法務省】司法試験予備試験の実施について

行政書士試験の場合は11月の本試験向けて集中力を高めればよかったですが、予備試験の場合は5月(短答)、7月(論文)、11月(口述)、さらに翌年5月には司法試験が待っています。

したがって集中力の維持はもちろんのこと、学習スケジュール、学習管理がとても重要になってきます。

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学習管理の面でも予備校を利用するのがベストです